懸恋-keren-
超短編
2011年4月18日月曜日
はたしてビールびんの中に箒星がはいっていたか?
旧お月さまが、ビール片手に遊びに来た。
「途中で箒星にぶつかった。その後消えてしまったから、きっと箒星はビールの中だ」
「箒星入りのビール、旨いのかしら」
王冠を飛ばすと、あまりにも泡が出て、二人とも溺れてしまった。
ようやく泡が収まった時にはビールは空で、二人とも大変に酔っ払っていたので、箒星を見たかどうか、覚えていないのだった。
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