超短編
ポストにチラシが入っていたが、配達員が急な雨にチラシを濡らしたらしい。蛍光色のインクは滲んで何も読めない。広げて乾かしたら滲んだままの文字が蠢き出した。チカチカと喧しい。近所の怪しげな老人に預ける。きっと長い髭が解読するだろう。