超短編
長く激しい雨だ。衣服はとうに乾くのを諦め、じっとりと重い。毎日、短い詩を書き付けていた日記帳は湿気で膨れ上がった。インクは滲み、読めなくなった。雨が盗んでいったのだ。私の詩は川に流れ、海に出て蒸発し、雲になり、そして星々に読まれることだろう。